やへむぐら 季節のイラスト

無料イラストと日々の雑感

歳時記

芙蓉

芙蓉の花は朝咲いて夕方にはしぼんでしまいますが、花が咲き続ける期間はけっこう長いです。 芙蓉 「酔芙蓉」という種類は、朝白い花が咲き、昼にほんのりピンク色になり、だんだん色が濃くなっていくそうです。酔って赤くなる様に例えてそういう名前になっ…

若竹

竹は蘭、菊、梅とともに四君子といわれています。竹を割ったような性格というのも君子の特性ということでしょうか。 若竹 夏の季語に「竹婦人」(ちくふじん)というのがありますが、これは竹を編んで作った抱き枕のことだそうです。 寝苦しい夜に少しでも涼…

青葡萄

まだ熟していない夏の葡萄。 この間の参院選のとき投票に行った小学校のぶどう棚に青葡萄がなっていました。今度、都知事選の投票のとき、どうなっているか見てこようと思います。 青葡萄 休日に歩いていると、ケータイを見ながら立ち止まっているおじさんが…

海芋

海芋(カイウ)より、カラーという名前のほうが一般的ですね。存在感のある白い花ですが、ほんとうは中心部の黄色い棒のようなところが花です。カラーという名前は、花が襟(Collar)のようだからだそうです。 海芋 この間、図書館で「訓蒙図彙」(きんもう…

蓮の葉

季語で、蓮の葉が水面に浮かんでいるのが「蓮の浮葉」、水面から伸び出ているのを「蓮の葉」というそうです。 蓮の葉 最近欲しい物 画像による歳時記みたいなものを作ってみたくて、いろいろイラストを描いていますが、身近にある題材はできれば写真に撮りた…

半夏生

夏至から十一日目にあたる日を半夏生(はんげしょう)といいます。この日までに田植えを終えるとされていました。語感からはしっとりしたものを感じます。こんなタイトルの演歌ありそう。 手持ちの歳時記では時候の季語として載っていましたが、植物にもこの…

夕顔別当

夕顔別当はエビガラスズメなど、スズメガ科の蛾の異称です。ホバリングしながら夕顔などの花の蜜を吸う様子はハチドリのようですが、エビに羽がはえて飛んでいるようにも見えます。 夕顔別当 夕顔別当という名前の由来を知りたかったんですが、なぜ”別当”な…

沙羅の花

夏に咲く椿なので夏椿ともいいます。お釈迦様が亡くなったときに咲いていたという沙羅双樹は全く別の植物で、日本では育たないことから、夏椿をこれに見立てて沙羅と呼ぶようになったということです。 沙羅の花 東京休日ランチ 休みの日はよく有楽町あたりを…

梔子の花

クチナシの花は香りもよく、庭木として親しまれています。一重咲きのほうが一般的かもしれませんが、近所では八重咲きのものが多いです。また、クチナシの実(山梔子)は古くから着色料として使われています。 梔子の花 歌手のビリー・ホリデイがよく白い花…

鵯上戸の花

ヒヨドリジョウゴはナス科の植物ですが、その実は小さな赤いものでナスっぽくありません。ヒヨドリがこの実を好んで食べるということかからこの名がついたそうですが、実際はあまり食べられていないようです。 鵯上戸の花 江戸山王祭 江戸三大祭のひとつ山王…

水中花

最近はあまりみかけない水中花ですが、さらに昔のものは形態が違っていたようで、水や酒杯に浮かべると花のように開き、中の模様が現れるようになっていたそうです。 なおびむは水中花というと松坂慶子を思い出してしまいます。(もしかして若い人は知らない…

擬宝珠

暦の上では初夏から仲夏となりましたが、東京は半袖では肌寒いくらいです。 ギボウシは葉の形が擬宝珠に似ていることからこの名がついています。 擬宝珠 擬宝珠とは、寺社や橋の欄干に付いているスライムみたいな形のやつです。 なおびむは擬宝珠といえば高…

金魚

庶民が金魚を飼うようになったのは江戸時代後期からということですが、エアコンもない時代、金魚や風鈴で涼をとっていたんでしょうね。 金魚 コーヒー豆を買うときはお店で挽いてもらっていたんですが、この間、お店の人に「ミルを持っていますか?」と問わ…

夏の波

夏の海は波が高く、力強さを感じさせます。7月の土用の頃が特に波が大きいと言われています。 夏の波 この間、新居浜市の大島に行った記事を書きましたが、そこの神社の飾り瓦がかっこよかったのでイラストにしてみました。 海に行ったときは、とんびにお弁…

つつ姫

春の神様は佐保姫ですが yaemugura.hatenablog.jp 夏を司るの神様は つつ姫 です。佐保姫(春)、龍田姫(秋)、うつ田姫(冬)は歳時記に載っていますが、つつ姫たけ見当たらなかったので季語ではないみたいです。仲間はずれでちょっと気の毒。 つつ姫 Amaz…

芍薬

芍薬の花は牡丹の花とよく似ていますが、芍薬は草で、牡丹は木という違いがあります。 芍薬 on pixabay 前記事のマイトピア別子でも芍薬がたくさん植えられていました。 5月初め頃はつぼみのほうが多かったですが、今頃が見頃でしょうか。 芍薬 黄色 芍薬 ピ…

山法師の花

今夏のやへむぐらブログの背景画像はヤマボウシにしました。 pixabay.com ミズキ科の植物ですが、ハナミズキと違って花びらの先がとがっています。(ほんとうは中央の丸いところが花で、4枚の花びらのようにみえるものは総苞片です。) ヤマボウシ マイント…

日本の国鳥はなんとなく鶴かと思っていましたが、雉でした。そういえば古い一万円札にもキジの絵がありました。子供のころ、田んぼの中を走っていくのを見たことがあります。どこかで飼われていたものが逃げ出したのかもしれませんが。 雉 on pixabay 連休中…

シクラメン

シクラメンの和名にブタノマンジュウ(豚の饅頭)というのがあります。学者さんが英語名を直訳したことによるネーミングだそうですが、それはないよーという感じです。 シクラメン 最後のフライパンになるか? こびりつく我が家のフライパン テフロン加工の…

熊谷草

クマガイソウは野生のランの一種ですが、自生地は少なくなってきているようです。 熊谷草 時代物のドラマなどで、織田信長が「人間五十年ーー」とか歌いながら舞うシーンがありますが、これは幸若舞の演目「敦盛」の一節です。 「敦盛」は源平合戦の「一ノ谷…

筆竜胆

リンドウは秋の花ですが、フデリンドウは春に咲く野草で、つぼみが筆の穂先に似ていることからこの名前がついています。 フデリンドウ 行列のできるパン屋さん 有楽町あたりをよくフラフラしています。 銀座一丁目に行列のできているパン屋さんがあって気に…

春の筍

筍は夏の季語ですが、この時期に採れるものは特に春筍といい、春の季語とされます。 春の筍 福岡から毎年タケノコをいただきます。今年も2本送られてきましたが、その日の夜地震があって、大変驚いたそうです。収束するといいのですが・・・ 水煮のタケノコ…

苧環の花

苧環(おだまき)というのは、機織りに使う糸をまいておくもののことで、花の形がこの道具に似ていることからこの名前がついています。 オダマキ この間、デンゼル・ワシントン主演の「イコライザー」という映画を観ました。ざっくり言うと、ホームセンター…

通草の花

アケビは秋の季語ですが、アケビの花は春の季語です。 通草の花 植物の性 植物の性というと、ひとつの花におしべ・めしべがある理科でおなじみの図を思い浮かべるかもしれません。また、イチョウのように個体が雌木・雄木に分かれている植物もよく知られてい…

木蓮

モクレンは、花の色が白いハクモクレンのと紫のシモクレンがありますが、白のほうが少し早く咲くようです。 英訳するとマグノリアですが、戯曲の「マグノリアの花たち」でいうマグノリアはタイサンボクを指しているそうです。マグノリアはモクレン属の総称と…

八重桜

東京の桜の見頃はもう少し先のようですが、日比谷公園では1本だけソメイヨシノらしき桜が満開でした。日当たりの関係でしょうかね。 八重桜 イラストの桜は八重桜の松月のつもりです。ぼんぼりのようで可愛い花ですが、ソメイヨシノより後に咲き始めます。 …

貝母の花

地下の鱗茎が貝のような形をしていることから貝母(バイモ)という名前がついています。また、花の内側に網目状の模様があることからアミガサユリという名前もあります。 pixabayの利用 完全フリーの画像を検索 pixabayという画像検索サイトは、無料の画像、…

蝮蛇草

苞の形が蛇の鎌首をもたげる感じに似ているのでマムシグサというのかと思ったら、茎の模様がマムシに似ているというのが名前の由来だそうです。 蝮蛇草 見た目だけでなく、毒があるところもマムシっぽいところで、食べると命に関わる場合もあるそうです。サ…

沈丁花

よい香りで春を知らせてくれる沈丁花です。 沈丁花 御徒町散歩 先週、まだ梅が咲いてるかなと、湯島天神に行ってみましたが、遅かりしでした。受験のお礼参りなのか、人は多かったですけど。 御徒町をふらふら歩いていると看板に「大人のハンバーグ」と書い…

チューリップ

チューリップの和名は牡丹百合だそうです。ユリはともかくボタンには似ていないなあと思います。もうちょっと気が利いたネーミングはなかったものか。 チューリップ 去年、「てんしとあくま」という芸人さんがチューリップの歌をマイナーキーで歌うのを聞い…