夏至から十一日目にあたる日を半夏生(はんげしょう)といいます。この日までに田植えを終えるとされていました。語感からはしっとりしたものを感じます。こんなタイトルの演歌ありそう。
手持ちの歳時記では時候の季語として載っていましたが、植物にもこの名前をもっているものがあります。
イラストのハンゲショウはドクダミ科の多年草で、この名前は、半夏生の頃に花が咲くからとも、葉の一部が白くなる(半化粧)からとも言われています。
一方、カラスビシャクというサトイモ科の植物もハンゲ(半夏)という名前を持っていています。こちらも半夏生の時期にマムシグサのような仏炎苞が伸びてきます。
ちょっと名前が似ているのはユウゲショウというマツヨイグサの仲間です。漢字では夕化粧でしょうか。そこらじゅうに咲いているので写真に撮ってみました。帰化植物ですが、明治時代には入ってきていたそうです。