季節のイラストを描いております。ブログを始めたのがちょうど立夏の頃だったので夏のイラストから始めました。
題材によってはどの季節に分類すべきかわからないものもあるので、俳句(門外漢ですが)の季語を参考にしようと歳時記を見てみると、夏の季語だと思っていたのが、秋だったり 春だったり、というのがけっこうありました。
それほどこだわることでもないんですが、なにか拠り所がほしかったので歳時記に合わせてカテゴリ分け直すことにして、真面目に歳時記を読んでみました。
旧暦と新暦のずれ
人日(じんじつ) | 1月7日 | 七草の節句 |
上巳(じょうし) | 3月3日 | 桃の節句 |
端午(たんご) | 5月5日 | 菖蒲の節句 |
七夕(しちせき) | 7月7日 | 七夕(たなばた) |
重陽(ちょうよう) | 9月9日 | 菊の節句 |
その習慣でいくと七夕が秋の季語というのは違和感があるのですが、旧暦七夕だと織姫と彦星が会いやすい(梅雨が終わっている)し、旧暦重陽だと菊がちょうど見頃になる といようなことを理解しました。
それでも、新暦と旧暦には1カ月以上のずれがあるので、アサガオといった夏のイメージの花でも季語は秋となり、現代人の季節感とはずれがあります。
といっても、新暦採用後にできた季語は新暦ベースとなるようで、忌日季語でも、江戸時代に亡くなった人は旧暦の日付、明治5年以降に亡くなった人は新暦の日付を忌日とするようです。
明治5年の改暦時には12月が2日しかなかったそうで、大混乱だったみたいです。俳句の季語どころではなかったんでしょう。(西洋でもユリウス暦からグレゴリオ暦に変わったときは、10日程度のずれですが、商人にとっては利息計算をどうするかで大変だったようです。)
まあ、このうやむや感が日本ぽいと言えなくもないような・・・
また、クリスマスや復活祭といったキリスト教の行事を季語にしちゃうところも日本人の鷹揚さが現れているような気がします。
現代俳句では
さらに調べていると、現代俳句では、実際の季節感に合わせた歳時記を再編しているところもありました。そこではアサガオは夏の季語となっていました。
型にとらわれないスタイルでもOKみたいです(スウィングジャズに対するフリージャズみたいなもんでしょうか。)
こっちの歳時記に合わせればよかったかしらと思いましたが、俳句界の勢力地図は未知の世界なので様子見します。せっかく直したカテゴリを戻すのもめんどうだし。
でも、現代俳句では「無季」というカテゴリもあるので、季節に関係ないイラストをカテゴライズするのに使おうかなと思います。
正月におせちも作らずカレーを食べているような人間ですが、これからも植物や生き物に季節を感じたいと思います。
歳時記もいいけど四季報も読まなきゃ
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