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やへむぐら 季節のイラスト

無料イラストと日々の雑感

熊谷草

 クマガイソウは野生のランの一種ですが、自生地は少なくなってきているようです。

熊谷草 熊谷草

 時代物のドラマなどで、織田信長が「人間五十年ーー」とか歌いながら舞うシーンがありますが、これは幸若舞の演目「敦盛」の一節です。

 「敦盛」は源平合戦の「一ノ谷の戦い」で、16歳の敦盛が、源氏方の熊谷直実に討たれる場面を描いたものです。

 一の谷合戦図屏風に描かれた熊谷直実は騎乗してマントのようなもの羽織っています。このマントのようなものは、母衣(ほろ)といって、大きな布を体の何か所かに結び付け、風をはらんでふくらむことにより矢の攻撃を防御するための武具であったそうです。エアバッグのようなものですかね。

 前置きが長くなりました。

 クマガイソウは花の下部が袋状になっていて、そこが母衣に似ていることから、熊谷直実の名前にちなみ熊谷草と名付けられたということです。

 また、平敦盛にちなんだアツモリソウというランもあって、やはり花の形が似ています。

 金沢百万石まつりの百万石行列では、前田利家公(今年は袴田吉彦さん)に続いて赤母衣衆が登場します。こっちの骨組み入りの母衣のほうが熊谷草の花に似ている感じがします。