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「ハリー・オーガスト、15回目の人生」 感想

去年はあまり本を読みませんでしたが、この本は、なかなか印象に残っています。

ハリー・オーガスト、15回目の人生 (角川文庫)

ハリー・オーガスト、15回目の人生 (角川文庫)

 

 主人公のハリーは、死ぬと誕生時に戻って初めから人生をやり直す、ということを繰り返します。つまりセーブポイントのないRPGをやるようなものですが、前回獲得した武器(この場合は記憶や知識)を持ってやり直せるのです。

 また、ハリーの他にもそういう体質(?)の人が何人かいて小説の中では「カーラチャクラ」と呼ばれています。

 世の中には、「子供か!」と言いたくなるような大人もいれば、「大人だなあ」と思う子供もいます。将棋の藤井さんみたいに老成した口をきく子供をみると、「カーラチャクラなのか?」なんて思ってしまいます。

 

 この作品の雰囲気としては、映画の「プリデスティネーション」とか「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」に似ているように思います。本書も映画化したらおもしろそうなんですけどね。


 もし、自分がハリーのような能力をもっていたなら、どんなことをしようかな、みたいな妄想をかきたてる一冊です。

 

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